読書会の案内

                                 乙訓読書会 例会案内

 テーマ :陰謀論の周辺、ハワード・ヒューズと3.11福島原発事故
   日時 :2019年11月30日(土曜)午後3時20分~5時45分
   会場 :高槻南スクエア1号室(ファイブプラザビル4F、阪急高槻駅南すぐ)
 参加費 :500円(今回は10月例会の続き、前回ご参加の方は無料です)
 参考図書:とくにありません(簡単なレジュメを用意します)
 話題提供:主催者より
 当日時程:3:10 受付開始
      3:20 話題提供者より、45分程度
      4:05 休憩、約5分
      4:10 意見・感想交換、約90分
      5:40 読書会・各種催しなどの今後の予定を紹介、終了後散会
 連絡先 :メール <for.your.eyes.only-2012.by.ht@ezweb.ne.jp>
        電話  <090-3843-5823 または075-956-1375>

 以下は『陰謀の世界史』(海野弘)、ハワード・ヒューズについての冒頭記述です。
 <ハワード・ヒューズ、億万長者、飛行機と映画が彼の情熱であった。そしてもちろん美しい女性に次々と夢中になった。だがある時から彼は人前に姿を見せなくなった。シークレット・サービスに守られ、絶対秘密の生活を送った。そして陰謀をめぐらした。いや彼は、世界的な陰謀が自分を狙っており、それと戦っているのだ、と思っていた。ハワード・ヒューズこそ、陰謀にとり憑かれた典型であった。彼においては、陰謀を企むことと陰謀に狙われているという妄想は表裏一体であった>
 ハワード・ヒューズ陰謀論愛好家には、非常に魅力的な人物らしく、インターネットで検索すると、さまざまな解説やエピソードが紹介されています。現在価値に換算して数兆円もの資産を持ち、映画制作会社や航空機会社を数々と設立・買収、そして、リチャード・ニクソンと深い親交を持ち、JF・ケネディやAS・オナシスとの関わりなど、彼の周辺には陰謀論的な道具立てが数多く揃っていました。
 さて、今では反原発のさまざまな活動で著名な広瀬隆氏が、かつてハワード・ヒューズ製作の映画を題材に一冊の本を出版しました。初版1982年、書名は『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』です。題材として扱った映画はジョン・ウェイン主演の『征服者』(1956年)、当時の制作費20億円は現在の100億円以上でしょう。広瀬氏著作中の記述によりますと、「後年、この映画フィルムはヒューズによってそっくり買い上げられ、彼が世界中でたった一人の観客になるという、不思議な運命をたどっている。ヒューズが支払った金額は制作費と同じ20億円。彼の行動には常に謎がつきまとい、大金を支払ってまで一本のフィルムを独り占めしようとした動機は不明」と述べています。
 今回の読書会は、映画『征服者』、広瀬隆氏の著作をもとに、そこから数十年後に起こった福島原発事故との繋がりについて改めて考察してみる機会にしたいと思います。